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動画の翻訳・字幕入れ・吹き替えを プロに依頼するメリット

動画コンテンツは広告や販促によく用いられる手法です。

作成した動画を多言語に展開する際、皆さまはどのように対応されておりますでしょうか?

この記事では動画翻訳の種類から作成の流れをご紹介し、プロに依頼するメリットをお伝えいたします。


目次[非表示]

  1. 1.動画翻訳の種類
    1. 1.1.字幕翻訳
    2. 1.2.吹き替え
    3. 1.3.ボイスオーバー
  2. 2.動画翻訳をするメリット
  3. 3.字幕翻訳 作成の流れ
    1. 3.1.事前準備
    2. 3.2.字幕翻訳のルール
    3. 3.3.翻訳方法
  4. 4.吹き替え翻訳 作成の流れ
    1. 4.1.事前準備
    2. 4.2.吹き替え翻訳のルール
    3. 4.3.翻訳方法
  5. 5.よくある質問
  6. 6.まとめ



動画翻訳の種類

一般的に動画翻訳とは、映画やテレビ番組・ドラマ・ニュースなどの音声や動作などを別の言語に翻訳することを指します。ビジネスシーンでは、自社プロモーション用の動画や社員研修用の動画を作成された際、他言語での展開が必要になった場合に動画翻訳を検討されるのではないでしょうか。一口に動画翻訳といっても、字幕・吹き替え・ボイスオーバーと3つの手法があります。

字幕翻訳

字幕翻訳とは、映像内の音声や情報を指定の言語に翻訳して、音声に合わせて表示する手法です。画面上に表示される文字数を短時間で読むには限界があるため、できるだけ簡潔に伝える必要があることが字幕翻訳の特徴です。


吹き替え

吹き替え翻訳は、オリジナル映像の音声を消して、翻訳した言語で話しているような音声になるようにする手法です。翻訳作業に加えて、音声収録で使用する台本制作も行う必要があります。字幕翻訳のような文字数の制限はありませんが、オリジナル映像の音声にあった秒数や口の動きに合わせた言葉選びが必要になります。


ボイスオーバー

ボイスオーバーは、オリジナル映像の音声を小音量で流しながら、翻訳した別言語の音声を被せて流す手法です。テレビニュースやドキュメンタリーなどのインタビュー・ナレーションで使用されることが多い手法です。
文字数の制限がないうえに、登場人物の口の動きに音声をあわせる必要がないため、多くの情報を伝えられることがボイスオーバーの特徴です。



動画翻訳をするメリット

情報をグローバルに発信できる

多言語化することで、世界中のユーザーが視聴し理解することができます。


バリアフリーに伝えられる

字幕や吹き替えがあることにより、目や耳が不自由な方にも情報を伝えることができます。


場所を選ばず視聴できる

動画に字幕がついていると、音声を聞くことができない環境でも視聴することができ、内容を理解することができます。


シンプルな画面構成でも訴求できる

動画に文字を詰め込むのではなく、音声(吹き替え)で情報を補うことができるため、シンプルな画面構成でも伝えたいことを発信することができます。



字幕翻訳 作成の流れ

事前準備

制作目的

まずは字幕入り動画を制作する目的を明確にしましょう。想定する視聴者は誰なのかによって、対象言語が決まります。


データ

次に、データの用意を行います。Youtubeなどの動画サイトにアップロードされている動画の場合は、MOVやMP4などのファイル形式で用意しておくことが望ましいです。「HPにアップロードしたら画質が悪くなった」というようなことを避けるためにも、できるだけ解像度が高いデータを用意しましょう。


字幕を表示する場所(フォントサイズ)

字幕は画面下部に表示することがほとんどですが、縦書きで画面右側に表示させることもあります。フォントサイズ(文字のサイズ)やフォントの種類(日本語の場合は明朝体など)も希望がある場合は決めておくとスムーズでしょう。


タイムコードの作成

タイムコードとは「動画の○分○秒」のように「動画のどの部分を指しているのか」を示しているものです。動画に表示させたい文章を作成する際、「○分○秒から△分△秒まではこの文章を表示させる」のように指定して作成する必要があります。


字幕翻訳のルール

字幕翻訳には文字数や表現に関して細かいルールがあります。必ず順守しないといけないルールではありませんが、一般的に視聴者が読みやすく理解しやすい目安となっているので、是非参考にしてみてください。

音声1秒に対して4文字

日本語の字幕をつける場合、1秒当たりの表示文字数は4文字が理想とされています。これは人間が文字を読む速度の平均から算出されています。


1行の文字数は最大13文字

1行当たりの文字数は最大13文字が理想とされています。これ以上文字数が増えると、視聴者は少し文字が詰まりすぎている印象を受けます。


1画面に最大2行

1画面に表示するのは最大2行、表示時間は最大6.5秒が理想とされています。


句読点の代わりに半角スペースや全角スペースを使用する

日本語の「、」や「。」を半角スペースや全角スペースにすることで文字数を減らすこともできます。


字幕をつける際はついつい内容を詰め込みがちですが、視聴者の視点に立って作成することがポイントです。ご自身の目で見て、字幕を問題なく追いきれるかチェックしましょう。


翻訳方法

実際に字幕翻訳を進めていく手順をご紹介します。

①動画音声を書き起こす
音声を聞きながら翻訳するのではなく、まず音声を書き起こすところからスタートします。


②書き起こした内容をチェックする
正しく書き起こされているか、書き起こした内容を見ながら音声を聞いてチェックします。これが翻訳の原文となるため、確実にチェックしましょう。理解しづらいあいまいな表現や「こそあど言葉」のような代名詞は、削除または書き換えることで、動画字幕により相応しい翻訳文を得ることができます。


③対象言語に翻訳する
翻訳の原文が用意できましたら、翻訳を行っていきます。プロの翻訳者による人手翻訳だけでなく、機械翻訳を使った翻訳も可能です。


④字幕用の長さに調整する
翻訳文が完成したら、タイムコードと字幕翻訳のルールに沿いながら調整を行っていきます。



吹き替え翻訳 作成の流れ

事前準備

制作目的

誰が見ることを想定した動画なのか(視聴者は誰なのか)、動画を通して伝えたいメッセージは何なのかを明確にしましょう。


データ

次に、データの用意を行います。Youtubeなどの動画サイトにアップロードされている動画の場合は、MOVやMP4などのファイル形式で用意しておくことが望ましいです。「HPにアップロードしたら画質が悪くなった」というようなことを避けるためにも、できるだけ解像度が高いデータを用意しましょう。


対象言語

1つ目にあげた「誰が見ることを想定した動画なのか」に関連している項目です。中国語といっても繁体字と簡体字があるように、英語もアメリカ英語・イギリス英語など種類があります。より視聴者に合った言語を選択することが必要です。


ナレーションの種類(男性女性、ネイティブ)
動画内で話しているのが男性なのに、吹き替えナレーションの声が女性だと違和感があります。「落ち着いたトーンの声」「子どもの声」など、動画の内容に適したナレーションを選択することをおすすめします。


タイムコードの作成

吹き替え音声に必要な文章(台本に記載する文章)を作成する際、「○分○秒から△分△秒まではこの文章を読む」のように指定して作成する必要があります。


吹き替え翻訳のルール

必ず順守しないといけないルールではありませんが、一般的に視聴者が理解しやすい目安となっているので、是非参考にしてみてください。


動画内の人物の口の動きに合わせる
動画内の人物が話していないにもかかわらず、吹き替えの音声が聞こえると違和感があるのではないでしょうか。動画内の人物の動きや表情に合わせることが必要です。


台詞以外の周囲の音も台本に記載する
登場人物の台詞だけではなく、BGMや効果音など周囲の音も台本に記載することで、より自然なタイミングで吹き替え音声を入れることが可能になります。


翻訳方法

実際に吹き替え翻訳を進めていく手順をご紹介します。

①動画音声を書き起こす
音声を聞きながら翻訳するのではなく、まず音声を書き起こすところからスタートします。


②書き起こした内容をチェックする
正しく書き起こされているか、書き起こした内容を見ながら音声を聞いてチェックします。これが翻訳の原文となるため、確実にチェックしましょう。


③対象言語に翻訳する
翻訳の原文が用意できましたら、翻訳を行っていきます。プロの翻訳者による人手翻訳だけでなく、機械翻訳を使った翻訳も可能です。


④吹き替え用の長さに調整する
翻訳文が完成したら、タイムコードと吹き替え翻訳のルールに沿いながら調整を行っていきます。


よくある質問

インターグループのお客様から寄せられるよくあるご質問を紹介させていただきます。
 
Q:どれくらいの費用がかかりますか?
A:動画の長さや言語、字幕or吹き替えなのかなど、対応する内容で費用が変わってくるので、まずはお問い合わせください。
 
Q:どんな言語に対応できますか?
A:日本語・中国語・タイ語・ベトナム語のアジア言語から、フランス語・ドイツ語・スペイン語・ポルトガル語などの欧州言語まで30言語以上の実績がございます。
 
Q:吹き替えの収録に立ち会うことはできますか?
A:事前にご相談いただければ可能です。Web会議システムを使ったリモート参加も可能です。
 
Q:自社に収録ブースなどを持ち合わせていないのですが、場所を手配する必要がありますか?
A:インターグループ(大阪・東京・名古屋)に収録ブースがございます。
 
Q:吹き替えを行うナレーターを選ぶことはできますか?
A:はい、可能です。男性や女性、声のトーン(明るい・落ち着いている)、ネイティブスピーカーなど、ご要望をお聞かせください。
 
Q:字幕や吹き替えを急いで作成したい動画があるのですが、完成までどれくらいの時間がかかりますか?
A:動画の時間(長さ)にもよりますが、ご希望納期に沿ったご提案をさせていただきます。


まとめ

この記事では、動画の翻訳について以下の内容を解説しました。

  • 動画翻訳の種類
  • 字幕翻訳 作成の流れ
  • 吹き替え翻訳 作成の流れ
  • よくある質問


動画の翻訳・字幕入れ・吹き替えにはたくさんの工程があることをご理解いただけたかと思います。自社で対応するには専門性の面でも、またマンパワーの面でも難しいと感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。動画の翻訳・字幕入れ・吹き替えをプロに任せることで、手間を減らすだけではなく、希望納期や期待する完成度を実現することができます。

インターグループ』は通訳・翻訳のプロとして、伝えたい内容を齟齬なく正確に伝えられるように高品質の通訳・翻訳を提供しています。
動画の翻訳・字幕入れ・吹き替えの実績も多数ありますので、お客様に寄り添ったご提案が可能です。

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